くたびれOLの今日の休日
汗だくで目が覚めた。
午後16時。
暑苦しいベッドの上、
朝ごはんを食べたあと気付いたら寝てしまっていた。
気だるい体を起こしてキッチンに向かうけど、食べものはおろか
いつも沸かしてる麦茶のストックすらない。
床を見ると 昨日の夜、会社の飲み会終わりに脱ぎ散らかした服がくたばってる。
朝ごはんに食べた卵かけご飯の食器だって
そのまま流しに置いたまま。
何もせず休日を半分潰した自分に、
「何やってるんだろう、わたし」
って気持ちが少し。
それでも不思議と心地良い充足感に包まれていた。
私は夏場にする昼寝が心底好きだ。
「こんな日もあっていい。」
一見甘えに見えるこの感情を受け止めて、
遠距離の彼にラインした。
————だらだらな昼下がりを送ってるよ。
ってひとこと。
クーラーの効いた部屋で、
大きなぬいぐるみを抱いて眠りにつく昼下がりは最高に気持ちよかったもの。
(タイマーでクーラーはいつの間にか止まってたけど)
白いTシャツにマキシのスカートを履いて近所のスーパーに向かう。
安い納豆と、絶対に欠かせないトマトジュースと、あとはお酒を一本だけ。
夏らしい空と生温い風にあたりながら家路について、ベランダでお酒を飲んでいると、
彼からラインが入った。
「休日ってついだらだらしちゃうよな」
似た者同士の彼と、
今度は2人でお酒を飲もう。